X線撮影の生殖腺遮蔽を廃止します

お知らせ
これまで小児の股関節・骨盤のX線撮影では、生殖腺(精巣・卵巣)を鉛シールドで遮蔽していました。しかし、近年ではその効果に疑問符がつけられるようになりました。
米国医学物理学会および米国放射線防護審議会は「腹部・骨盤部X線撮影時の生殖腺防護を日常的に行うべきではない」という声明を発表しています。*1, 2
わが国でも2025年1月7日付で4つの放射線診療団体(日本医学放射線学会、⽇本放射線科専門医会・医会、⽇本放射線技術学会、⽇本診療放射線技師会)が生殖腺遮蔽を廃止する方針を示しました。*3
(クリックするとPDFが開きます)
日本整形外科学会も最新の科学的根拠に基づいた合理的な検査を行うよう、この方針に賛同しています。*4
以上の国内外の動向を踏まえ、当院の医師、診療放射線技師、看護師で協議した結果、小児の股関節・骨盤のX線撮影での生殖腺遮蔽を廃止することにいたしました。
これまで通りの撮影方法を希望する場合は申し出てください。生殖腺防護の効果と限界を丁寧に説明し、診断に支障のない範囲で対応いたします。
K&Aクリニック 院長
*1 AAPM; AAPM Position Statement on the Use of Patient Gonadal and Fetal Shielding, Policy Number 32-A, 2019
*2 NCRP; NCRP recommendations for ending routine gonadal shielding during abdominal and pelvic radiography, NCRP Statement No. 13, 2021.
*3 股関節撮影時の⽣殖腺遮蔽の⾒直しについて. https://www.radiology.jp/content/files/20250401_02.pdf(参照2026-01-29)
*4 山下一太. X線撮影における生殖腺遮蔽の廃止について. 日整会広報室ニュース 144号, 2026-01-15
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